教育ローンとは
教育ローンとは、高校や大学などに進学する費用を調達する目的で借入するローンのことです。住宅ローンやカーローンなどと同じで、使う目的は限定されますが、自由に使えるフリーローンに比べると比較的安い金利でお金を借りることができます。
教育ローンは通常、高校や大学、専門学校などの受験料や入学金、授業料などを支払うために使われますが、実は予備校や留学などの資金のためにも使うことができます。もちろん借入先によって条件は異なりますので、すべての金融機関などがOKなわけではないですが、目的に合った借入先を選べば、利用することは十分に可能です。また、返済方法もいろいろなパターンがあり、在学中から少しずつ返済していってもいいですし、卒業後に返済をスタートする場合もあります。教育ローンは、家計に占める学費の割合や、住宅ローンや老後資金との兼ね合いなど、家庭の収入と支出に関して長期的に見ながら借入金額や返済方法などを考えていくものなのです。低いとはいえ金利も発生する融資なので、やはりできれば学資保険などで進学資金は貯めておきたいものですが、現在の雇用状況ではなかなか家計に余裕がないという人も多いですし、少々の学資保険では進学資金を賄えない場合もあります。そういったときに、教育ローンはとても強い味方。昔は子供の学費のために借金するなんて、という考え方もありましたが、教育ローンが広く普及した今、将来設計のための計画の一つとしてうまく利用する人が増えてきています。
消費者金融などが学生本人にお金を貸す学生ローンとは違い、教育ローンは学生の親に対して融資を行うものです。日本では親が子供の教育資金を支払うのが一般的であるためこの教育ローンが広く使われていますが、子供が自分で自分の学費を支払うことも多い海外では自分でローンを組んで卒業後に返済していく学生ローンのほうが多く使われています。ただし、卒業後何年にもわたって返済する必要があるため、若い世代の生活を圧迫し、結婚や出産を先延ばしにする例も多くなりつつあることから、少子化の面でもどちらが良いとは言えないようです。日本でも名義は親ですが、返済は自分で行いたいという場合には、卒業後から返済をスタートすることも可能なので、家族でよく話し合って利用するようにしましょう。