教育ローンの金利
教育ローンを検討するうえで、まず注目するのは金利でしょう。借入金額にもよりますが、数百万円規模のローンを組むことも少なくない教育ローンですから、金利が1%違うと、支払総額にかなりの違いがでてきます。できるだけ金利の安いところを選んで借入することが、返済を楽にすることにもつながるのです。
金利は金融機関によって異なるので、比較サイトなどを利用して金利の低い金融機関を選ぶのがよいでしょう。最近は、比較サイトの種類もいろいろあるので、いくつかのサイトを見ながら検討するのが無難です。実際には金利の安さで人気の金融機関というのは限られているので、どのサイトでも上位に来ているのは同じ顔ぶれになると思います。ただし、地域的な問題などで申し込みのできない場合もあるので、申し込み可能かどうかも合わせて調べることが大切です。
実際のところ、最も金利が安いのは、国の教育ローンだといわれています。国の教育一般貸付の金利は平成24年5月の時点で年2.65%ですので、民間の金融機関に比べても低金利だといえるでしょう。しかも固定金利なので返済しているあいだに金利が上がってしまう心配はありません。ただし、固定とはいえ借入時の金利は金融情勢などによって変化しているので、借入を検討しているのならばその時その時の金利をしっかりチェックしておくことが必要です。
民間の金融機関の場合、比較サイトに取り上げられているのはだいたい2〜4%程度の金利のところ中心になります。2.0%前後のところなどはかなり低金利なように思われますが、変動金利である場合も多いので注意が必要になります。民間の金融機関の場合、固定か変動かは金融機関によって違いますが、それぞれ異なる金利を設定して選べるようにしてあるところも少なくありません。固定金利の場合は途中で金利が上がるリスクがないぶん、始めからやや高めに設定されており、とりあえず安い金利で探すと変動金利の教育ローンがズラリと並ぶことになります。ただし、変動だからよくないというわけではなく、できるだけ短期で返済したいと考えているのならば、安い変動金利の金融機関から融資を受けてるのもいいでしょう。返済期間が短くなればなるほど金利があがるリスクも少なくなりますので、金利を抑えて早めの返済を目指すのもひとつの方法です。
ただし、返済総額を左右するのは、金利だけではありません。保証金や繰り上げ返済をするときの手数料など、他にもチェックしておく項目はいくつもあります。金利がいくら安くても、保証金が他の金融機関に比べてかなり高い場合には返済総額が上がってしまうこともあるので、金利だけではなく総合的に考えて融資を受ける金融機関を選ぶことが大切です。