民間の教育ローン
進学するにあたって教育資金が足りないとなると、奨学金や国の教育ローンを検討するのが一般的です。もちろん金利の面でも信用の面でもそちらを優先するのが普通なのですが、だからといって民間の教育ローンがよくないわけではありません。教育費の高騰によって教育ローンが一般化したこともあり、銀行も商品としての教育ローンに力を入れつつあります。その結果、金利は低くなり、サービス面もどんどん充実しつつあるのです。
民間の金融機関というと、まずイメージするのが銀行でしょうか。大手の都市銀行から地方の銀行まで、最近ではほとんどの銀行で教育ローンが扱われています。また、銀行以外にも、信用金庫や労働金庫損害保険会社などで教育ローンは扱われており、それぞれが特色を打ち出した商品を扱っています。たとえば労働組合に入っている場合には、全国の労働金庫で扱う労働金庫もかなりお得な教育ローンです。団体会員の場合、関東を中心とする中央ろうきんでは最高1,000万円までの融資が可能で、幼稚園から大学・専門学校まで進学先の指定もありません。授業料や入学金はもちろん、在学中の生活費や教材費、長期留学の資金としても使うことができます。5年までの元金据え置き期間も設けることができるので、在学中は利子だけを返済して、元金の返済は卒業後にスタートすることも可能です。普段利用していない人には労働金庫というのはあまり馴染みがないかもしれませんが、融資を受ける際の条件はなかなか良いので、こういった金融機関も幅広く候補に入れて考えてみてください。もちろん安心感から大手の都市銀行を優先的に選びたいというのもひとつの考え方ですし、昔からお世話になっている地方銀行で融資を受けたいという人もいるでしょう。ひたすら安い金利を追求するのか、安心感や使い勝手を優先するのかは人それぞれですので、どれが良いというわけではありません。住宅ローンを組んでいる場合には同じ金融機関で相談すれば金利の優遇が受けられることもあるので、まずはそこから始めてみてもいいですね。