信用金庫の教育ローン
教育ローンは、国や銀行から借りるイメージが強いかもしれませんが、他にも教育ローンを取り扱っている金融機関はいろいろあります。信用金庫もそのひとつで、金利などの条件面でも比較的お得なところが多いようです。しかし、普段利用していない人には信用金庫というのは馴染みがないもので、信用金庫と銀行にどのような違いがあるのか、意外と知らない人も多いのではないでしょうか。
実際、個人として利用するのであれば、銀行も信用金庫もそれほど違いがあるわけではありません。預金やローン、信託商品の購入など、普段銀行で行っているのと同じようなことが信用金庫でも行われています。しかし、銀行と信用金庫は設立のために定められている法律も、設立の目的も全く違う組織です。銀行法を根拠として株式会社として営利活動をするのが銀行で、あくまで利益追求がその目的となります。一方の信用金庫は、地域に貢献するのが目的で、根拠となる法律は信用金庫法。融資先も従業員数300人未満で資本金9億円未満の地域の企業や商店にのみ融資が認められており、地域の発展のために活動する協同組織なのです。営業する地域も限られていて、地域外から資金を集めたり融資を行ったりといった活動は認められていません。
信用金庫は、地域密着が原則なので、地域ごとに独立した信用金庫が存在し、それぞれの地域で融資や預金などの活動を行っています。教育ローンの内容や条件、金利などもどこの信用組合で借りるかによって違ってくるので、まずは自分の住む地域の信用金庫がどのような教育ローンを行っているか調べてみましょう。たとえば東京信金の場合、2012年5月時点で固定金利で年率2.50%、それとは別に保証料が年に0.48%必要になりますが、合計しても2%台というのは固定金利としてはかなり低い水準です。最高500万円までの融資が可能で、期間は最長で10年間になります。在学中の返済が難しければ、卒業するまで利子だけの支払いを行い、元本は据え置いて卒業後に返済をスタートすることもできるので、安心して借りることができますね。インターネットやFAXで簡単に申し込みができるので、忙しい人でも手続しやすく、幼稚園や小学校から大学、専門学校、予備校などに通う間の教育にかかわるさまざまな費用として適用できるので、大変便利です。教育ローンを借りる金融機関として、地域の信用金庫も候補に入れて、金利などを調べてみるといいでしょう。