教育ローンの審査
教育ローンを借りるうえで、まず心配なのが審査です。いくら金利や借り入れ条件などを調べて金融機関を選んだところで、審査に落ちてしまったら教育ローンを組むことはできません。実際には教育ローンの審査はそれほど厳しいものではないのですが入学金や初年度授業料など支払いの締め切りがあるだけに、もしも審査に通らず別の教育ローンの申し込みをし直す必要が生じたりすると大変なので、できれば希望通りに審査を通過したいものです。実際、教育ローンの審査基準とは、どのようなものなのでしょうか。
教育ローンにもいくつかの種類があり、もちろん審査内容もそれぞれ異なります。まず、最も人気の高い国の教育ローン(日本政策金融公庫の教育一般貸付)の場合、子供の数に応じた所得制限はありますが、一人っ子でも年収790万円以内ですからあまり厳しいとはいえません。さらに勤続年数や、住宅ローンなどと合わせた収入に対する返済負担率、家族に要介護者がいるかどうかなども審査の基準になります。固定金利で比較的金利が低いというメリットを持つ国の教育ローンですが、連帯保証人を立てない場合には保証基金に加入する必要があり、その保証料がかなりの額になるのがデメリットだといえるでしょう。
そのため民間の金融機関で教育ローンを組む人も多く、民間の金融機関であれば保障人などは特に必要ない場合がほとんどです。住宅ローンと同じ銀行で教育ローンを組んだらある程度の優遇が受けられる場合もあるため、そういった銀行を選ぶのもよいでしょう。もちろん同じ銀行でローンを組む場合にも、再度審査を受けることになります。審査の対象になるのは、収入はもちろん、勤務先の企業やその規模、正社員かどうか、勤続年数など。さらに、これまでに借りている住宅ローンなどと今回の教育ローンを合わせた債務の返済が収入に占める割合や、これまでの借入・返済などの履歴などもチェックされます。銀行やローン会社はデータを共有しているため、他のローン会社であっても、過去に返済が滞った経験がある人は、審査が通らない場合もあります。また、現在は雇用形態も多様化しているため、昔ほど正社員にこだわることもなく、契約社員などであっても一定上の期間勤務している事実があり、今後も安定した収入が見込まれるのであれば審査の妨げにはなりません。また勤続年数が短い場合でも、正当な理由での転職であればそれを説明することでクリアすることができます。実際にはどんな人であっても審査を受けるまでは通るかどうかは確実ではないのでドキドキしますが、他のローンに比べて特に教育ローンは通りにくいというものではありませんので、万全の準備で臨むようにしましょう。