郵便局の教育ローン

教育ローンを選ぶときのポイントとなるのは、金利や借り入れ条件、借入先の信頼性などです。国の教育ローンはその条件を満たすメリットの多い教育ローンですが、郵便局も信頼できる機関だといえるでしょう。しかし、平成19年の民営化によって制度が変わったこともあって、利用者には少しわかりにくい制度になったとも言われています。民営化の前後で郵便局の教育ローンはかなり違うものになったので、注意が必要です。
以前より使われていた郵便局の教育ローンは、郵貯貸付といわれるものです。これは、郵便局の教育積立郵便貯金をしていた人を対象にした教育ローンで、その積立額を上限に200万円まで借りることができる制度です。教育積立郵便貯金とは、毎月1万円以上(5000円単位)を1〜5年間にわたって積み立てるもので、200万円まで積み立てることが可能です。ただし民営化によるこの教育積立郵便貯金の募集は終了したので、今から積立することはできず、5年満期の積立ですのでもうほとんどの人が満期を迎えている状態だといえます。この積立貯金の範囲内で借入できる教育ローンは、比較的低金利で条件も緩やかだったことから、人気の教育ローンのひとつでした。平成19年10月以前に申し込みをしていた人は、民営化後も契約時の条件で使うことができます。
現在のゆうちょ銀行で借りることのできるローンは、静岡のスルガ銀行が行っているローンになります。郵便局はその窓口となっているだけなので、実質は郵便局のローンとはいえないかもしれませんが、身近な郵便局で手続き可能なことから利用する人もいるようです。このスルガ銀行の教育ローンは、「夢航路」と呼ばれる目的型のフリーローンになり、教育にかかる費用を支援するためものものです。幼稚園から大学まで幅広く使うことができ、融資の上限は500万円、金利が固定なのも魅力です。ただし、やはりフリーローンになりますので条件は厳しくない反面、金利は国の教育ローンに比べると高めの設定になります。郵便局の教育ローンは、民営化の前後で違いがありますので、注意して調べるようにしましょう。